自分の汗のにおいが嫌い

処暑

これからは夏も終わって秋になっていくんだなぁと感じつつ、まだまだクーラーが手放せない。

 

今日はいけるんじゃないか?と思って、午前中はクーラーをつけずに過ごしてみた。

夜明け頃に雨が降ったようで、そんなに暑くなかったけど、それも昼まで。

 

じわっと汗をかき始めたことに気がつくと、そこからどんどん汗が湧いてくる。

たまらずクーラーをつけて涼しくなった頃、甲子園の決勝が始まった。

 

昔は汗をかくのが大好きで、大量に汗をかいては体内から老廃物がなくなったような気になっていた。

今は昔のような汗をかけない。

 

高校生の頃は通学するだけで、びっしゃりと汗をかいていた。

汗でベタベタする、というのが理解できないほど水のようなさらさらした汗を。

 

大人になると汗にもねちっこさが出てきた。

地を掘れば湧く澄んだ水から、じわっと湿らす泥水になった。

 

臭い。

 

自分の汗を臭いと感じるようになった。

特に脇汗。

背中とか太ももとかにも汗はかくけど、においを強く感じるのは首や脇だ。

 

 

ところで、私が昔、汗をかくのが好きだった理由のひとつに味がある。

顔に流れる汗をぺろりとなめた時のあの味。

 

ふと、Tシャツを濡らすほどの脇汗がどんな味なのか気になった。

あの日と同じ味はするのだろうか……。

 

脇のにおいを嗅ぐように、腕を上げて顔を近づけてみる。

ぺろっと舐めてみると…………

 

無味。

 

無味異臭。

 

あの日の塩味無臭とは真逆の結果。

 

 

汗の質が変わったのか。元々脇汗は無味なのか。

汗をかかなくなったから、体が無理やり出しているのかもしれない。

 

汗でびっしょりの子どもを見ると、暑くないか心配になる反面うらやましくもある。

もっと上手に汗をかけていたのになぁ……。

 

今は熱中症に注意して暑くないように過ごしているけど、やはり適度に汗をかきたい。

心臓に負荷をかけると言われようと、サウナでかく汗はいい。

あれこそ私が求めている汗。

 

高校生たち、今のうちにたくさん汗をかいておけ!

大人になるとサウナに行かなければ上手に汗をかくこともできなくなるのだから……。

 

そう言いたくなる。

 

いや、運動しよう。

私もまだ20代なんだから……。